牙山工場での導入を起点に、インドなどグローバル拠点へ水平展開―― ロボット向け予知保全AIソリューションの有効性を実証
8年にわたるパートナーシップが戦略的投資へと発展。MakinaRocksは現代自動車の SDF戦略における中核AIパートナーへ
2026年4月23日(木)、ソウル —フィジカルAI企業のMakinaRocks Co., Ltd.(以下:MakinaRocks、本社:韓国ソウル、代表取締役:ユン・ソンホ)は、現代自動車のソフトウェア定義型工場(SDF:Software Defined Factory)への転換を支える中核パートナーとして、グローバル製造の高度化成果を本格化させると発表しました。MakinaRocksは、牙山工場を起点に国内外の主要生産拠点を対象として、産業用ロボットに特化した予知保全ソリューションの展開を順次拡大しています。
今回の取り組みは、現代自動車の高度な製造技術とMakinaRocksの産業特化AI技術が融合し、物理的な生産環境への実装まで完了した実践的なAI化事例です。両社は、ロボットの動作データを基にディープラーニングアルゴリズムを適用し、故障を最大5日前に、90%以上の精度で予測する予知保全システム(PHM:Prognostics and Health Management)を構築し、ダウンタイムの大幅削減を実現しました。
MakinaRocksは2018年、現代自動車グループのオープンイノベーションプラットフォーム「ZER01NE(ゼロワン)」において投資先スタートアップとして選定されたことを契機に、現代自動車との関係を開始しました。現代自動車が同社の技術力を高く評価し出資を実行して以来、戦略的投資家(SI)として密接な協業を継続してきました。こうした投資関係は過去8年間にわたり多様な分野での協業へと発展し、両社の信頼関係を基盤として、大規模ロボットへの特化型AIソリューションの実装という成果に結びついています。
両社が共同開発した「ロボット特化予知保全ソリューション(RPMS:Robot Prognostics Maintenance System)」は、駆動部の状態診断、セットアップ異常の検知、状態変化点のアラート通知などの機能を備えており、診断可能項目を継続的に拡張することで、生産ラインにおける予期せぬダウンタイムの最小化と保全効率の向上を実現します。本ソリューションは牙山工場を皮切りに、蔚山、インド、全州など国内外の主要生産拠点へと急速に展開されています。特に直近では、蔚山EV工場や華城・起亜EV工場など電気自動車生産ラインへの適用も進んでおり、2026年中に合計約1,400台のロボットへの導入が見込まれています。今後も両社は適用拠点の拡大を進めるとともに、安定運用と高度化に向けた人材・組織体制の強化にも取り組む方針です。
現代自動車の関係者は、「当社はSDFへの転換を加速させることで完成車市場における圧倒的な競争力の確立を目指している。MakinaRocksと長年にわたり検証してきたAIベースの予知保全技術をグローバル生産拠点に標準化することで、製造プロセスの柔軟性と無欠陥品質を実現し、飛躍的生産性の達成につなげていく」とコメントしました。
また、MakinaRocksのユン・ソンホ代表取締役は、「現代自動車は創業初期から当社の成長を支えてきた重要な戦略的投資家であり、現在では製造現場におけるAI化を共に実現する中核顧客でもある。製造現場の複雑性を克服し、現代自動車が描くSDFの実現に向けて、信頼されるパートナーとして協力関係をさらに強化していく」と述べました。