故障データが不足する製造現場において、正常運転データを基盤とした異常検知ソリューションの適用可能性を確認

現場のロボットデータと物理信号を基盤としたフィジカルAIモデルを高度化 ― 今後は造船所の標準運営体系との連携を検討

20268月4(火)、ソウル MakinaRocks Co., Ltd.(以下MakinaRocks、本社:韓国ソウル、代表取締役:ユン・ソンホ)は、HD韓国造船海洋と共同で、造船業革新の中核工程である溶接ロボット向けのフィジカルAIベース異常検知モデルの開発を完了したと4日発表しました。今回のプロジェクトは、昨年締結した「ロボット工程の効率化に向けたAI活用に関する基本合意書(MOU)」の成果として実現したものであり、造船所の現場にAIを迅速に実装することを目的として推進されました。

造船業において溶接は、船舶の構造的な安全性を左右する中核工程であり、ロボットのわずかな誤作動でも大規模な手戻りや前後工程への損失に直結します。そのため、ロボットの状態を事前に検知するAIベースの異常検知技術は、造船所の生産性と収益性を左右する重要な要素として注目されています。

本プロジェクトは、実際の故障履歴データが限られている産業現場の特性を考慮し、正常運転データを基盤とした異常検知アプローチで進められました。MakinaRocksは、実験棟で取得したデータの分析を通じて、溶接ロボットの主要な異常兆候が現れる要因とパターンを把握した後、実際の造船所で稼働する12台の溶接ロボットから取得した実データを基にモデルを高度化しました。本モデルは、異常スコアおよび主要信号を可視化するモニタリング機能とともに検証されており、今後は現場の運営体制との連携可能性についても継続的に検討していく予定です。

MakinaRocksのユン・ソンホ代表は、「ロボットをはじめとする産業現場のさまざまな物理資産におけるデータの制約を克服し、AIを実際に機能させる『フィジカルAI』は、グローバル製造業にとって避けることのできないメガトレンドです」としたうえで、「今回のHD韓国造船海洋との協業を基盤に、造船業の現場で幅広く活用できるフィジカルAIの先進的な技術マイルストーンを示していきます」と述べました。